消毒・除菌
新型コロナウィルス対策に使われている殺菌料・消毒剤等の特性
1. 次亜塩素酸水
次亜塩素酸水は次亜塩素ナトリウムに比べて殺菌因子である次亜塩素酸(HOCL)の比率が高いため低濃度で高活性です。数ppmから効果があります。
20ppm以上の場合ほとんど瞬間的にウィルスを死滅させますが人体には非常に安全です。
電解方式によって生成された次亜塩素酸水は金属の腐食を起こしにくいですが特に3室型電解槽を使用して生成された次亜塩素酸水は含まれる塩分がほとんど無いのでより腐食を起こしにくい性質があります。
- 安全性 非常に高い
- 主成分 次亜塩素酸
- 使用法 流水洗浄
- 認可 食品添加物殺菌料
- 使用濃度 強酸性 20~60ppm 弱酸性 10~60ppm 微酸性 10~80ppm
- 物性 強酸性(pH2.7以下) 弱酸性(pH2.7~5.0) 微酸性(pH5.0~6.5)
- ウィルス、菌に対する有効性 浮遊菌の除菌 付着金の除菌
- 人体に対する安全性 皮膚刺激、目粘膜刺激、気道上皮刺激はありません
- 用途 マスクの除菌
- ドアノブ・手すり・ガラス製品・窓・壁などの除菌
- 手指の除菌
- 室内の浮遊菌の除菌
- 空気感染の防止など
2. 次亜塩素酸ナトリウム
- 安全性 原液は危険物
- 主成分 次亜塩素酸イオン
- 使用法 希釈・浸漬
- 認可 食品添加物殺菌料
- 使用濃度 100~5,000ppm
- 物性 アルカリ性(pH7.5以上)
3. 消毒用エタノール
- 安全性 引火性・肌荒れあり
- 主成分 エタノール
- 使用法 噴霧・擦拭
- 認可 消毒剤・食品添加物
- 使用濃度 76.9~81.4%
- 物性 中性
4. 疑似次亜塩素酸水
- 安全性 不明(高濃度危険)
- 主成分 次亜塩素酸
- 使用法 浸漬
- 認可 なし
- 使用濃度 規格なし
- 物性 酸性(規格無し)
次亜塩素酸
- 不安定な物質であり、水溶液中で徐々に分解する。次亜塩素酸および次亜塩素酸の塩類は酸化剤、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤として利用される。